「PAN? そんな基礎の話知ってますよ」
PANとはLとRの振り分け、定位を決めるパラメーターです。
簡単そうでも実は深いPANの話をします。
Left(左)に振り切ればLへ音は寄り、Right(右)に振り切ればRへ音は寄る
センター(Center)にすれば真ん中に音がいる
ステレオ音源の場合はこういう左と右の定位調整を行うのがPANです。
知ってるよ、、そうですね
こんなのは基本中の基本ですね。
では、ステレオトラックで左右の広がりを少し抑えたい場合はどうしますか?
プラグインでステレオイメージャーを立ち上げてS成分を下げる、、とかしますか?
普通にPANでできます。
ステレオトラックはLとRがひとつに見えているだけでそれぞれのPANを変更可能です。
Cubaseの場合は「PAN」のあたりを右クリック→ステレオコンバインパンナーに変更
これでLとRが別々に設定可能になります。
L55、R55などにしてステレオ幅を抑えるなんて簡単にできます。
STUDIO ONEではプラグインの「Dual Pan」を使うとできるようです。
Logic Proの場合は付属では機能が無いようなので、LとRを別トラックに分けるかサードパーティプラグインが必要です。
これも、以前紹介したMelda Production のフリーバンドルに入っている「MUtilty」に機能がありますので使ってみてください。
このPANのモードだと何が便利かというと、L~センターまでに音を置きたい(L100-C)とか、センターなんだけどモノラルに近い幅にしたい(L20-R20)など、意図する定位に音を置くことが比較的容易になります。左右をひっくり返すのもプラグインを使わずに可能です。
また、先に書いたようにステレオイメージャーを使ってS成分を下げるのと、PANで狭めるのとでは効果が違いますので目的によって使い分けるという事ができていくと、一歩進んだ定位調整ができるようになるかもしれません。
試してみてください。
PANの設定の話でした。